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<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
警察から突然電話があり、「この人をご存じですか」と聞かれる。父の兄の名前のようだった。孤立死し、他に身寄りはないらしい。遺体を引き取り、葬儀まで出すことに。「顔も忘れた伯父の葬式を、なぜ私が費用を出してやらされるの!」。喪主がぽつんと1人で怒り続けている奇妙な葬式……。ライフエンディングテクノロジーズの栗本喬一取締役(45)が実際に担当した事例だ。
前回、埼玉県入間市と同社が締結した「死後の行政手続のデジタル化推進に関する協定」について書いた。栗本さんがデジタル技術で手続きを簡素化させたいと提案した。5000人の葬儀に関わってきた栗本さんと話していると、日本の葬送の現況が見えてくる。
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