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SF映画に出てくるような「空飛ぶクルマ」の開発を、異色の経歴を持つ1人の技術者が引っ張っている。三菱重工業が開発を凍結した国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の元チーフエンジニア、岸信夫さん(63)だ。MRJを取材していた記者が「空の乗り物」に懸ける思いに迫った。【聞き手・竹地広憲】
シンポジウムの出会いがきっかけに
――なぜ空飛ぶクルマ作りに加わることに?
◆2019年3月にMRJの開発を手がけた三菱航空機を定年退職し、三菱重工グループの別会社に勤務していました。同年秋、シンポジウムで「空飛ぶクルマ」を開発するスカイドライブの福沢知浩CEO(最高経営責任者)と知り合いました。講演で福沢が「身近な空を実現する」と言って、自宅から目的地までひとっ飛びするイメージ映像を流す様子を見て、新鮮な気持ちと驚きがありました。こんな夢みたいなことを真面目にやる彼の純粋な気持ちも伝わり、これまでの経験を生かしたいと思ってこの会社に転職を決めました。
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