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どうする 都市遺跡の保存 高輪築堤、大胆な活用案も

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出土した「高輪築堤」。史跡に指定され、長さ80メートルにわたり保存される部分=JR東日本提供
出土した「高輪築堤」。史跡に指定され、長さ80メートルにわたり保存される部分=JR東日本提供

 都市遺跡の保存は難しい。ローマのように、古建築や遺跡と融合した都市も海外にはある。日本の場合、再開発で遺跡が出土しても、それを壊した跡地に造る現代の構造物が生む経済的利得が優先されがちだ。その一例ともいえる「高輪築堤」(東京都港区)の今後を考えるオンラインのシンポジウム(日本考古学協会主催)が先月あった。保存・活用法を探る専門家の提言を紹介する。

 高輪築堤は1872(明治5)年、日本初の鉄道が新橋―横浜間に開通した際、線路の一部、2・7キロ分を海上に通すために敷設された石積みの堤。JR品川駅周辺の再開発で見つかり、精巧なつくりや壮大な景観、希少性によって「世界遺産級」との見方も出た。しかし、再開発1期工事の対象地にある約800メートルのうち2カ所計120メートルが保存されて史跡になったものの、他はほとんど記録しか残らない。

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