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抗ウイルス薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)の新型コロナウイルス治療薬への転用が頓挫しそうだ。新型インフルエンザの治療薬として開発されたアビガンだが、新型コロナ患者にも有効かどうか確認できず、今年3月で臨床試験(治験)が打ち切られたためだ。政府は新型コロナの治療薬候補として174億円をかけて200万人分のアビガンを備蓄したが、転用が暗礁に乗り上げた今、その使い道はどうなるのか。
アビガンは、富士フイルム富山化学(東京)が開発した経口抗ウイルス薬。細胞に入ったウイルスの増殖を抑える効果があるとして、2014年に新型インフルエンザの治療薬として製造販売が承認された。当時、政府は流行時に別のインフル治療薬「タミフル」などが効かない場合に備え、約200万人分を上限に備蓄することを決めていた。
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