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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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軍事用ポシェットやTシャツ 「できること」でウクライナを支援

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オレクサンドル・チェルノクンさんが製造している軍の装備品=ウクライナ西部リビウで2022年5月11日、三木幸治撮影
オレクサンドル・チェルノクンさんが製造している軍の装備品=ウクライナ西部リビウで2022年5月11日、三木幸治撮影

 ロシア軍の侵攻を受け、ウクライナ各地から避難民を受け入れている西部リビウで、ウクライナ軍支援の動きが活発化している。戦闘が長期化して「非日常」が続く中、「自分たちができること」に全力で取り組む市民の姿に迫ってみた。

 5月中旬。リビウ市内の雑居ビルを記者が訪れると、4人の女性が絶え間なくミシンなどを動かし、弾薬や手投げ弾を携帯できる軍事用のポシェットを作っていた。「輸入品より低価格で2倍以上、質のいいものを作っています」。服飾デザイナーのオレクサンドル・チェルノクンさん(44)は胸を張る。

気がついた装備の不足

 オレクサンドルさんは以前、財布やベルトなどの革小物を作っていた。露軍の侵攻後は顧客や社員が国外に避難し、会社の営業は停止。自らの家族もデンマークに退避した。一人で母国に残り、国のためにできることを探していたとき、ウクライナ軍の装備品が不足しているというニュースを見た。友人の兵士らと話し、弾倉などを入れるポシェットなら作れると判断した。試行錯誤しながら作り始め、友人らに低価格で販売すると、すぐに評判が広まり、次々と注文が舞い込むようになったという。

 人手が足りなくなり、協力を依頼したのが、戦闘が続く南部などから逃げてきた女性たちだ。皆、服飾業に携わった経験があるが、避難で職を失っていた。力を合わせて製造を軌道に乗せ、これまでに計500個を軍に提供した。

 露軍との戦闘について、オレクサンドルさんは「早く終わってほしいが、残念ながら、数年は続くかもしれない」とため息をつく。今後は…

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【ウクライナ侵攻】

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