「寮の朝食は菓子パン1個」和歌山の私立高で何が 教職員が授業スト
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学校法人南陵学園(静岡県)が運営する私立和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)で11日、教職員が一斉に授業をボイコットするという異例の事態が起きた。教職員23人の4月分給与が未払いとなっていることや、国から支給された「就学支援金」が保護者に還付されないなど、法人のずさんな対応に不信感を募らせたためだ。学習環境が保障されるべき学びやで、何が起きているのか。
和歌山県は13日、「著しく不適正な学校運営があった」として、法人と学校に改善を文書で指導。近く私立学校法に基づき、静岡県と共に法人本部の現地調査を実施、財務状況などを調べる方針だ。
「皆さんの一番大切な授業をしないという選択をせざるを得なかったことを謝罪します」。11日の1限目、全校生徒約170人を体育館に集めると、教職員を代表して菅原衛副校長が頭を下げた。教職員が「ストライキ」の決行を決めたのは、この日午前8時過ぎ。生徒らは既に登校を始めている時間で、集会後は全学年が自習となった。
ガス代に給付金…各種支払い滞る
同校は4月、国から受け取った就学支援金約2000万円を期限までに保護者に還付しなかったとして、和歌山県から指導を受けた。月末までに全額の還付を終えたが、学校関係者…
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