特集

知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち14人が死亡、12人が行方不明に。

特集一覧

捜索活動に期待の「飽和潜水」 圧力や閉塞感、心身に影響も

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、深い海での作業ができる「飽和潜水」の機材を積んだ作業船が17日午前、現場海域近くの網走港に到着した。海上保安庁が契約した民間業者・日本サルヴェージの作業船「海進」で、19日にも潜水士が海底に沈んだカズワンの船内で行方不明者の捜索を始める。これまでは遠隔操作の無人潜水機による捜索にとどまり、船内の一部をカメラで確認できただけだった。飽和潜水により、捜索活動が進展する可能性がある。

 空気タンクによる通常の潜水は水深50メートル程度が限界とされるが、カズワンは水深約120メートルの地点に沈没している。そこでは地上の約13倍の圧力を受けるため、捜索の際は、あらかじめ同じ気圧に体を慣らしておく必要がある。深く潜って水圧が高くなるほど、呼吸で取り込む窒素が血液や体の組織に溶けやすくなり、浮上時に窒素が気泡となって血管や臓器を傷つける「減圧症(潜水病)」の危険性が高まるためだ。

この記事は有料記事です。

残り958文字(全文1382文字)

【知床観光船事故】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集