- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

不安をあおる内容のメールで偽サイトに誘導し、個人情報をだまし取る「フィッシング詐欺」の被害が止まらない。偽メールは銀行や携帯電話会社など100社以上になりすまして送信されており、全国でクレジットカードを不正利用された被害額は330億円超と過去最多を更新した。これだけ警戒をしても、なぜ、だまされてしまうのか。その手口を追うと、カラクリの一端が見えてきた。
「送金が完了しました」。福岡県に住む20代の圭子さん(仮名)は2022年3月、口座を持つインターネット銀行から、同じ件名のメールが複数届いていることに気付いた。不審に思い、銀行の公式アプリをクリックし、表示された送金履歴を見て驚いた。数回に分けて計約20万円が見知らぬ口座に送金されていた。
「一体誰が? なぜ?」。混乱する中で思い出したのは…
この記事は有料記事です。
残り1964文字(全文2314文字)