そのメール、偽物かも そろそろ荷物が… 油断が招く詐欺のリスク

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携帯電話会社「KDDI(au)」になりすましたフィッシング詐欺のメールの一例。画面中央のURLをクリックすると、詐欺サイトに誘導されてしまう=福岡県警提供
携帯電話会社「KDDI(au)」になりすましたフィッシング詐欺のメールの一例。画面中央のURLをクリックすると、詐欺サイトに誘導されてしまう=福岡県警提供

 不安をあおる内容のメールで偽サイトに誘導し、個人情報をだまし取る「フィッシング詐欺」の被害が止まらない。偽メールは銀行や携帯電話会社など100社以上になりすまして送信されており、全国でクレジットカードを不正利用された被害額は330億円超と過去最多を更新した。これだけ警戒をしても、なぜ、だまされてしまうのか。その手口を追うと、カラクリの一端が見えてきた。

 「送金が完了しました」。福岡県に住む20代の圭子さん(仮名)は2022年3月、口座を持つインターネット銀行から、同じ件名のメールが複数届いていることに気付いた。不審に思い、銀行の公式アプリをクリックし、表示された送金履歴を見て驚いた。数回に分けて計約20万円が見知らぬ口座に送金されていた。

 「一体誰が? なぜ?」。混乱する中で思い出したのは…

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