坂村健の目

軍のDXが見せたもの

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 「デジタルトランスフォーメーション(DX)」という言葉は2004年に使われたのが最初とされる。しかしそれ以前から「最新のデジタル技術を前提に、やり方レベルからの組織再編」を文字通り命がけで進めてきた、負けを許されない組織がある。米軍だ。01年に米国防長官府戦力変革局が創設され「米軍トランスフォーメーション」を開始。03年の全体計画には「軍事力を工業化時代から情報化時代へと移行させネットワーク中心の戦いを実現する」と、今で言うDXを目標と明記した。

 その「軍のDX」が何をもたらすかを如実に示したのが、今回のロシアとウクライナの戦争だ。実はウクライナはエストニアと並ぶ東欧のIT強国。評価額1兆円超えのスタートアップIT企業が2社もある(ちなみに日本はゼロ)。地理情報システム(GIS)の技術者も多く、シリコンバレーからウクライナへ発注するほどだった。

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