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円安と物価高

日本の物価が上がり始めました。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、商品・サービスの値上げラッシュが続いています。

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「もう限界だ」「お客さまに申し訳ない」値上げの波 現場を歩く

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商品カタログを見つめる100円ショップ「THE 100 STORES」の宮城武志・専務=東京都目黒区で2022年4月27日午後5時34分、三浦研吾撮影
商品カタログを見つめる100円ショップ「THE 100 STORES」の宮城武志・専務=東京都目黒区で2022年4月27日午後5時34分、三浦研吾撮影

 原材料高に歴史的な円安が追い打ちをかけ、長く停滞していた日本の物価が急ピッチで上がり始めた。商品の値上げラッシュも相次いでおり、日々の生活を直撃している。インフレ(物価上昇)の波にさらされる現場を歩いた。

100円ショップ「続けられない」

 まず訪ねたのは、デフレ経済の中で急成長してきた100円ショップだ。この10年、売上高、店舗数とも右肩上がりで、市場規模は間もなく1兆円に達する見通しだ。そのビジネスモデルがいま、大きな曲がり角を迎えている。

 「今までで一番厳しい状況だ。このままでは店に並べる商品の納入が止まってしまう。こんな状況が1年以上続けば、店の存続自体が危なくなる」

 東京都内で100円ショップ「THE 100 STORES」を9店舗展開するイニシャル・ワンハンドレッド(東京)の宮城武志専務(54)は頭を抱えていた。店で扱う約1万の商品のうち、9割は輸入品。資源高による原材料価格の値上がりと急激な円安で輸入コストが上がる中、販売価格を100円に抑えるには仕入れ価格を絞るしかないが、「取引業者からは『これ以上は無理』と悲鳴が上がっている」(宮城さん)という。

 最近では100円では商品が仕入れられず、やむなく数百円の商品も増やした。直近でもA4サイズのプラスチックケースの価格を100円から200円に改定したばかりだ。春先によく売れる園芸用の土は中国から仕入れている。愛好者も多いため、今は何とか100円に据え置いているが、既に店に利益はほとんどない。これも近く値上げを強いられる可能性が高そうだ。

 同社だけではない…

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【円安と物価高】

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