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西アフリカ・リベリアの首都モンロビアに近い海辺の町マーシャルに、かつて米国の研究所の実験動物だったチンパンジーが暮らす島々がある。実験が廃れ、2006年までに研究所から移されて“幽閉”状態となった。「人間の都合で過酷な運命を強いられた。せめて平穏に命を全うしてほしい」。地元の人々は国際非政府組織(NGO)と共に飼育を続ける。
「ブホッ、ブホッ」。午前8時過ぎ、パイナップルやパパイアを大量に積んだボートが島に近づくと、声を上げて次々とチンパンジーが現れた。両腕を広げたりボートに寄って来たりして餌をねだる。
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