豊かな自然が生み出すアート 香川の離島に集まる若手芸術家たち

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島に移住し描いた自信作を見せる斉藤さん(左)と田島さん=香川県丸亀市の広島で2022年5月9日午前11時34分、川原聖史撮影
島に移住し描いた自信作を見せる斉藤さん(左)と田島さん=香川県丸亀市の広島で2022年5月9日午前11時34分、川原聖史撮影

 全国でも有人離島の数が多い瀬戸内海で、若手芸術家が集まる島が香川県丸亀市沖にある。なぜ離島で作品を制作するようになったのか。その理由を追った。【川原聖史】

 その島は丸亀港からフェリーに揺られて約45分ほどの場所にある。人口は164人(1月1日現在)で、塩飽(しわく)諸島で最大の面積を誇る広島。石材の産地として栄え、中でも豊臣秀吉が大坂城築城の際に使った青木石が知られる。フェリー降り場では島で釣れる色鮮やかなタイや島に咲くヒマワリが描かれた看板が出迎えてくれ、島のいたるところには採石場が散在している。

 これまでに島を訪れた若手芸術家は212人。うち4人が近隣の手島も含めた塩飽諸島に定住するようになった。きっかけは丸亀市が2012年に始めた「HOTサンダルプロジェクト」。塩飽諸島の頭文字「H」(本島(ほんじま)・広島)、「O」(小手島(おてしま))、「T」(手島)を冠した。夏の1カ月間、全国各地の美術大の学生を招き、島民と交流しながら美術作品の制作や発表をしてもらう。文化芸術の振興や市の活性化に…

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