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「文学」選択科目化の罪深さ 高校教科書問題 教育者・斎藤孝さんに聞く

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斎藤孝・明治大学教授=宮本明登撮影
斎藤孝・明治大学教授=宮本明登撮影

漱石の「こころ」…非論理的?

 4月に入学した高校1年生から、国語の教科書に「論理国語」と「文学国語」が登場する。評論や実用文が「論理」、小説や詩は「文学」として選択制になるのだ。子供の読解力向上が狙いらしいが、当方は浅学非才の身。ならばと学生気分に戻って「声に出して読みたい日本語」で知られる教育者、斎藤孝さん(61)を訪ねた。すると斎藤さん、首をかしげて、こう言った。「どうして、こんなことしちゃったんでしょう」

 「改めて益なき事は、改めぬをよしとするなり。徒然草で兼好法師が言ってますよね? この対応では、おそらく生徒の読解力は上がらない。むしろ、ロスすることの方が大きい」。書棚にずらりと書籍が並ぶ事務所。斎藤さんが切りだした。

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