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人工妊娠中絶を外科処置なしに行える経口中絶薬について、承認審査を行っている厚生労働省が17日の参院厚労委員会で「(服薬には)配偶者同意が必要」とする見解を示した。SNS上では「自分の体のことなのに、なぜ配偶者の許可が必要なのか」などと、議論を呼んでいる。厚労省がこのような見解を示したのはなぜか。問題点はどこにあるのか。【賀有勇】
「女性は所有物?」
異論が相次いだ発端は17日、参院厚労委員会での一幕だ。社民党の福島瑞穂党首が、経口中絶薬の使用に、配偶者の同意が必要となるのか問いただしたのに対して、厚労省の橋本泰宏子ども家庭局長は「母体保護法に基づき、原則、配偶者の同意が必要と考えている」と答弁した。
この答弁に対し、福島党首は「中絶をするのに本人が判断できないんですよ。これはまさしく女性のリプロダクティブヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に反する」と抗議した。
このようなやりとりを受け、SNS上では批判が相次いだ。
〈中絶を希望しているのに、夫が同意せず、産むことになったらと想像しただけで苦しいし、その先どう生きていくのか自信がない〉
〈女性が中絶したい場合は、望まない妊娠をした時。望まない妊娠をさせた男に文句言う権利あるの?〉
〈女性を所有物と思っていた中世なのかな〉
一方で、…
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