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麺食い・列島味便り

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藤うどん 埼玉県春日部市 インパクト大、鮮やかな紫

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紫色が際立つ「藤うどん」=埼玉県春日部市の「めん房 朝日屋」で
紫色が際立つ「藤うどん」=埼玉県春日部市の「めん房 朝日屋」で

 埼玉県春日部市といえば春を告げる「牛島のフジ」で知られる。国の特別天然記念物で樹齢約1200年と伝わるフジを見ようと県内外から多くの観光客が訪れる。藤棚から垂れ下がる薄紫色の花が印象的だが、そんな名物のフジにあやかったうどんがある。

 市内の「めん房 朝日屋」では藤のような紫色のうどんが食べられる。多くの客に親しまれている定番メニューだ。早速「もり藤うどん」を注文するとほどなくして、遠目にも紫色が鮮やかな藤うどんが、つゆや薬味、ゴマとともにテーブルに運ばれてきた。紫色の麺に強烈なインパクトを感じつつ、つゆにつけて口に運ぶ。ムラサキイモの粉が小麦粉の麺に含まれているためか、もっちりとしていて喉ごしも良い。見た目が紫色だからか爽やかさも感じる。食べ応えのある麺をすすっていると瞬く間に食べ終えてしまった。

 店主の時田信吉さん(73)によると、藤うどんのきっかけは2001年ごろ、市内の麺類業者と消費者との懇談会の席上だったという。「春日部の特徴を持ったうどんを食べたい」。そんな声が上がり、フジの紫色を思いついたという。食欲をそそるような紫色を出そうと試行錯誤を重ね、03年に誕生した。市内の祭りで1000人に試食してもらったところ、その味と目新しさからか長蛇の列ができるなど評判を呼び、認知度も上がった…

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