/575 東高野街道/66 柏原市~奈良県三郷町 奈良の都への重要路 /大阪
毎日新聞
2022/5/21 地方版
有料記事
1082文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

亀の瀬地すべり資料室(柏原市峠)から、しばらく坂を上ると右手に道がある。少し先で二股になっていて、左に道を取る。10分ほど歩くと、地蔵堂と峠八幡神社の標柱が現れた。
その前に竜田道の案内板があり、「地蔵さんが見事」と記してある。どれどれ、とお地蔵さんの尊顔を拝見。きれいな地蔵菩薩(ぼさつ)像だ。傍らの柏原市教委の説明板によると、鎌倉時代末から室町時代初期のものらしい。
石段を上ると、峠八幡神社の小さなお社が鎮座する。地名が柏原市峠で、竜田道の峠でもある。でも、ここまでほぼ平たんで、地すべり資料室の前の坂がちょっと急だった程度。柏原市立歴史資料館の安村俊史館長が、竹内(たけのうち)街道と比べて高低差が少なく、天皇などの貴人が輿(こし)に乗っても越えられる、とおっしゃっていたのが納得できる。
この記事は有料記事です。
残り733文字(全文1082文字)