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秘密のグルメ 富山県 「昆布締め」 うまみ、山菜や肉にも

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 江戸時代、「天然のいけす」と呼ばれる富山湾の豊かな海の幸を保存する方法として発達したのが郷土料理の昆布締めだ。昆布のうまみ成分が加わることで魚の味わいが増すことが分かり、各家庭に広まっていったという。

 富山で昆布は取れないが、消費量は全国トップクラス。高岡市にある昆布締め料理店「クラフタン」店主の竹中志光さん(48)によると、江戸時代に北前船の寄港地だったため北海道から昆布が運ばれたことや、越中・富山の薬売りが、薩摩藩で行商ができるよう昆布を運んでいたことが理由と考えられるという。明治時代には昆布の産地・北海道知床半島の羅臼に富山から多くの人が移住している。

 昆布締め文化を広め、残していくため、クラフタンでは山菜や野菜、肉に火を通して昆布で締めた料理も提供している。竹中さんは「魅力の幅を広げて、若い人や県外の人にも喜んでもらえるようにしたい」と意気込む。

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