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第78期本因坊戦

本因坊文裕=井山裕太九段=に一力遼棋聖が挑戦する第78期本因坊決定戦七番勝負に関する特集ページです。

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囲碁・本因坊戦、なぜラグビー場で? 「日本一暑いまち」の熱い思い

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第2局を前に、対局場となる熊谷ラグビー場のグラウンドで、ユニホーム姿でボールを手にする本因坊文裕(左)と挑戦者の一力遼棋聖=埼玉県熊谷市で2022年5月23日午後4時40分、手塚耕一郎撮影
第2局を前に、対局場となる熊谷ラグビー場のグラウンドで、ユニホーム姿でボールを手にする本因坊文裕(左)と挑戦者の一力遼棋聖=埼玉県熊谷市で2022年5月23日午後4時40分、手塚耕一郎撮影

 本因坊文裕(32)=井山裕太九段=に一力遼棋聖(24)が挑戦する第77期本因坊決定戦七番勝負の第2局(毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催、大和証券グループ協賛、埼玉県熊谷市実行委員会共催)が24、25の両日、熊谷市の熊谷ラグビー場で開かれる。囲碁のタイトル戦は老舗ホテルや旅館、城などの史跡で打たれることが多く、ラグビー場を舞台に行われるのは今回が初めて。なぜ囲碁とかけ離れたイメージのラグビー場が対局場となったのか。そのウラには、開催地・熊谷について、全国の人に深く知ってもらいたいという地元関係者の“熱い”思いがあった。【武内亮】

W杯開催の本格ラグビー場

 熊谷ラグビー場は、JR熊谷駅から車で10分ほどの熊谷スポーツ文化公園の一角にある。公園内には三つのラグビー専用グラウンドがあり、今回対局が行われるのは、メイングラウンドであるAグラウンドのスタンドに設置された特別室だ。

 熊谷ラグビー場ができたのは1991年。これまで全国高校選抜ラグビー大会など多くの試合が開催されてきた。2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会では3試合が行われることになり、県はスタンドを改修・新設、2万4000人収容のラグビー場に生まれ変わった。今年からは、ラグビーの新リーグ・リーグワンの「埼玉パナソニックワイルドナイツ」のホームグラウンドとなったほか、7人制ラグビーの男女日本代表の合宿拠点にもなっている。

過去には囲碁彫刻の寺院で開催

 本因坊戦七番勝負が埼玉県で開催されたのはこれまで5回。うち熊谷市では2回(12、17年)開催され、いずれも同市妻沼の寺院「聖天山歓喜院(しょうでんざんかんぎいん)」で対局が行われた。同寺院の本殿(国宝)は、七福神の布袋様と恵比寿様が対局する囲碁彫刻で知られており、市などは今回も対局場として検討していた。しかし昨夏、諸事…

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