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北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故では、海上保安庁などによる現場周辺での捜索が続く。また、水深約120メートルの海底に沈む船体の引き揚げに向けた作業も始まった。事故原因の調査が進む一方で、亡くなった人や行方の分からない人たちの関係者は事故発生から1カ月となる今もなお、悲しみや不安の中にいる。
◇
事故発生から1カ月を翌日に控えた22日、北海道斜里町の運動施設・町B&G海洋センターに設置された献花台には、花を手向ける人たちの姿があった。施設は一時、遺体安置所となったが、これまで見つかった遺体は全て、家族らに引き取られた。
現地で長く民宿を営む伊藤憲子さん(75)もこの日、献花に訪れた一人。事故直後にも献花に訪れたが、今も行方不明の人たちを思い、心の落ち着かない日々を過ごしてきたという。「見つかっていない方々が早く見つかり、冷たくなった体を温めてほしい」と目に涙を浮かべながら語り、静かに手を合わせた。
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