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「ようこそおいでくだすった」。世界文化遺産・国宝の姫路城で今春、153年ぶりに「新城主」が迎え入れられた。ヘリコプターでのお国入りにフルコースの特別御膳、肖像画も作られるという破格のおもてなしだが、城主の素性は明らかにされていない。お値段3000万円、完全非公開の舞台裏を取材した。
3月19日、新城主は神戸空港から兵庫県姫路市がチャーターした専用ヘリに乗り込み、瀬戸内海の上空を周遊。市内の陸上競技場に降り立ってハイヤーで移動し、陣羽織を身にまとって入城した。
市職員ら約20人のお出迎えを受け、城郭考古学者で奈良大の千田嘉博教授のお供で城内を見て回った。要塞(ようさい)として機能した鉄壁の防御機能や歴史的背景などの解説を受けながら、非公開エリア「天守地階の厠(かわや)」も視察。大天守では清元秀泰市長から「永久入城権」が献上された。よろいかぶとを着たプロの役者約30人が戦国時代を再現。敵を攻撃するために壁に開けた穴から鉄砲を構える様子も披露し、「足元にお…
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