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台湾海峡緊張

中国と台湾の対立が先鋭化しています。日米をはじめ、ASEANや欧州も巻き込んだ対立の行方は。

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バイデン氏、台湾防衛への軍事的関与明言 中国をけん制か

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日米首脳会談を前に歓迎式典に臨む、岸田首相(左)とバイデン米大統領=東京・元赤坂の迎賓館で2022年5月23日午前10時53分(代表撮影)
日米首脳会談を前に歓迎式典に臨む、岸田首相(左)とバイデン米大統領=東京・元赤坂の迎賓館で2022年5月23日午前10時53分(代表撮影)

 来日中のバイデン米大統領は23日、東京都内で開かれた岸田文雄首相との共同記者会見で、台湾防衛のために軍事的に関与する意思があると明言した。米政府は、台湾防衛義務を意図的に明確にしない「あいまい戦略」をとっているが、バイデン氏は2021年にも台湾の防衛義務に2度言及しており、中国をけん制するために意図的に発言を強めている可能性がある。

 バイデン氏は会見で「有事には台湾の防衛に軍事的に関与する意思があるか」との質問に「ある(Yes)」と答えた。記者が「意思があるのか」と確認すると、「我々が約束した責務だ」と答えた。中国が台湾を領土とみなすことに異を唱えない歴代米政権の「一つの中国」政策には「同意している」としつつも、「力による(台湾の)奪取は適切ではない。地域全体を混乱させ、ウクライナで起きたこと以上の負担になる」と強調した。

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