がん細胞をレーザー光で破壊「光免疫療法」 関西医大に国内初拠点

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光免疫療法で使用されるレーザー光(中央円形の影)=大阪府枚方市の関西医大で、田畠広景撮影
光免疫療法で使用されるレーザー光(中央円形の影)=大阪府枚方市の関西医大で、田畠広景撮影

 レーザー光を使い、がん細胞をピンポイントで破壊する治療法を研究する国内初の拠点「光免疫医学研究所」が4月、関西医科大(大阪府枚方市)に誕生した。この「光免疫療法」は、ほかの治療法と比べて全身の副作用を抑えられる利点があるが、まだ適用できる症例は限定的。研究所は病院と連携した研究を担い、治療効果の向上や適用範囲の拡大を目指していく。

 「臨床と基礎研究のサイクルを回し、患者ががんを完治できることを最終的なゴールにしたい」。4月にあった記者会見で、研究所の小林久隆所長は力強く語った。小林所長は米国立衛生研究所(NIH)の主任研究員で、光免疫療法を開発した「生みの親」だ。

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