ALS患者の筋肉内神経に特定たんぱく質蓄積 広大などが発見
毎日新聞
2022/5/24 00:00(最終更新 5/24 00:00)
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運動神経が異常を起こし全身の筋力が低下する難病「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)について、広島大と徳島大、国立病院機構呉医療センターは23日、患者の筋肉内の神経に、病気の初期段階からたんぱく質が蓄積することを発見したと発表した。特有の異常として、早期診断や新たな治療法の開発につながる可能性があるという。研究成果は米医学雑誌「ジャマ・ニューロロジー」オンライン版に掲載された。
ALSには現在、確実な早期診断法はない。患者の体内ではたんぱく質「TDP-43」が脳や脊髄(せきずい)の運動神経に異常に蓄積することが知られているが、生前は組織を採取しての検査ができないため、問診や視診、筋電図検査などで判断する。椎間板(ついかんばん)ヘルニアや頸椎(けいつい)症など、似た症状の病気と区別するのにも時間がかかるのが現状だ。発症後1年で運動神経細胞が70%失われるという研究もあり、…
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