元なでしこ安藤梢 なぜプロと筑波大助教を両立させるのか
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プロ化により「サッカー選手が職業」という環境が整う中、女子日本代表「なでしこジャパン」で世界一を経験したFW安藤梢(39)=三菱重工浦和=は、あえてもう一つの仕事との両立を目指している。大学で助教を務めながら、WEリーグで見せたい姿がある。
リーグ初の東京・国立競技場開催で今季最多の1万2330人が来場した14日の試合で、既に優勝を決めていたINAC神戸から決勝ゴールを挙げた。22日に最終節を終え、新リーグでの1年目は全20試合に先発出場して4得点し、最年長ゴールを記録した。2位となったチームに不可欠な存在だった。
16歳で代表にデビューし、2009年からドイツに渡った。11年の女子ワールドカップ(W杯)で日本の初制覇に貢献し、17年から再び日本に戻ってプレーしている。
WEリーグ誕生前からプロ契約していたが、21年2月からは母校の筑波大で助教となり、スポーツマネジメントなどの分野で研究を進めている。同年9月のWEリーグ開幕で選手の多くがプロになり、これまで仕事の後の夕方からが中心だった練習は午前に変わった。より競技に集中できる環境になった一方、安藤個人は「仕事が二つになってちょっと大変」と苦笑いする。
さいたま市内で練習後、午後は東京都文京区にある東京キャンパスでの授業に臨むことがある。だが練習は手を抜かず、授業などで練習に出られない場合は、休み時間に筋力トレーニングをしたり、大学の陸上トラックを走ったり。「短い時間でも毎日、調整するようにし…
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