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さまざまな生物が自然環境の中に息づく「生態系」の全体像を可視化する。そんな技術を京都大学の東樹(とうじゅ)宏和准教授が開発しました。ビックデータ分析の手法を使い、生物同士の複雑なネットワークを図示するものです。この基礎研究を人々の生活に役立てたいと、同准教授が2020年に立ち上げたベンチャー「サンリット・シードリングス株式会社」の中央研究所が、立命館大学BKCインキュベータにあります。
事業の柱の一つは「食糧生産の安定化」。一定の農地で農薬や化学肥料を使う従来型の慣行農法を続けると、次第に土壌の有機物が減り、病原菌が増殖して生産に適さない土地になってしまいます。同社は、農地の生態系を異なる分野の科学を融合して解明し、持続可能な農業ができる生態系に再生(リデザイン)することを提唱しています。
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