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同学年の夫とは一緒に退職し、少しのんびりしようと話していました。普通に日々が過ぎるはずでした。
しかし、夫は2年前の6月、下顎(かがく)がんを患い亡くなりました。亡くなる直前まで家族のために風呂掃除をしてくれるような尊敬できる夫でした。なぜここにいないのか、なぜこうなったのだろうと自問自答の繰り返しでした。
この間、久しぶりに会った方に「もう2年ですか。そんなに前になるんですね」と言われました。私はこれまで同様、「やっぱり私のことはわかるわけがないんだ」と歯がゆい気持ちになり、その場を繕った表情でやり過ごすはずでした。
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