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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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ロシア国内、体制側の論調に「異変」 侵攻3カ月、戦線こうちゃく

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「対独戦勝記念式典」で演説するプーチン露大統領を映し出したスクリーン。演説に先立ち、プーチン政権が総動員令を発するとの観測も流れていた=モスクワで2022年5月9日、前谷宏撮影
「対独戦勝記念式典」で演説するプーチン露大統領を映し出したスクリーン。演説に先立ち、プーチン政権が総動員令を発するとの観測も流れていた=モスクワで2022年5月9日、前谷宏撮影

 ロシアによるウクライナ侵攻は24日で3カ月となったが、戦闘が収束する兆しは見えてこない。ウクライナ東部に戦力を集中するロシアの戦略は、現在のこうちゃく状態を破るのか。ロシア国内では戦況打開に向け、さらなる動員を求める声も強まっている。

東部戦線停滞、停戦協議も中断状態

 「ロシア軍はドンバス地方(ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州一帯)で支配地域を拡大し続けている」。ロシアのショイグ国防相は20日、省内の会議でそう演説し、特に親露派武装勢力が一部を支配するルガンスク州の「解放の完了が近づいている」と自軍の戦果を強調した。

 2月24日にウクライナへの侵攻を始めたロシア軍は当初、首都キーウ(キエフ)近郊に大部隊を展開し、首都攻略を狙ったとみられていたが、ウクライナ軍の抵抗を前に3月末からキーウ周辺を含むウクライナ北部からの撤収を開始。4月22日に中央軍管区のミネカエフ副司令官は2日前から作戦の「第2段階」が始まったと明らかにし、その目的を「ドンバスとウクライナ南部で完全な支配を確立すること」と宣言した。

 実際には、ウクライナ南部では砲撃以外の目立った攻勢は伝えられておらず、戦闘は東部に集中している。ロシア軍が最初に部隊を集結させたのは北東部ハリコフ州の南部に位置するイジューム周辺だ。ここから南下すれば、ドンバスに展開するウクライナ軍の背後を突くことになり、大規模な包囲網を築けるともみられていた。

 しかし、イジューム周辺ではウクライナ軍も防御を固め、ロシア軍は足踏み状態が続いている。代わりに激しい戦闘が伝えられるようになったのが、…

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【ウクライナ侵攻】

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