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武田 砂鉄・評『天野祐吉ことば集 広告の見方 ものの見方』天野祐吉・著
2022/5/24 18:10(最終更新 5/24 18:10)
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置きにいくのではなく時間をかけて考えよう
◆『天野祐吉ことば集 広告の見方 ものの見方』天野祐吉・著(グラフィック社/税込み1760円)
亡くなったのは2013年だから、もう間もなく10年が経(た)つ。雑誌『広告批評』を創刊したコラムニスト・天野祐吉の言葉を選(え)りすぐった一冊を読み、残された言葉の射程の長さを思う。それは、言葉を投げられた側が一向に変われていない、ということでもあるのだろうか。
「表現者の姿勢がコトナカレ主義で、まずいことを決して言うまいと表現が呼吸を止めてしまっている」(1994年)
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