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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち14人が死亡、12人が行方不明に。

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忘れられない涙のわけ /北海道

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遺体安置所となっている施設前で報道陣の囲み取材に応じる北雅裕副町長(中央)=北海道斜里町で2022年4月25日、貝塚太一撮影
遺体安置所となっている施設前で報道陣の囲み取材に応じる北雅裕副町長(中央)=北海道斜里町で2022年4月25日、貝塚太一撮影

 知床半島沖で事故が起きてから、どれだけの人が涙しただろう。その涙がもつ意味は、容易に説明がつくものではないと思う。だが、涙は言葉よりも強く、心に響く。取材で斜里町に入ったのは発生4日目の4月26日。そこで忘れられない涙を見た。

 空港から車でまず向かったのは、遺体安置所として利用されている町内の公共施設だった。発見された遺体や遺品が運びこまれ、家族らとの対面が行われる場所だ。昼前に到着すると、外に多くの報道陣が集まっていた。献花台も設置されているが、人の出入りが少なく、あまりに静かだった。

 昼下がり、献花に訪れる人や遺族と思われる人を乗せた車が徐々に増えた。それでも、壁の向こうで、変わり果てた姿の家族と再会する人たちがいるという現実を現場に来てもなお受け止めきれずにいた。

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【知床観光船事故】

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