特集

第80期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する第80期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

特集一覧

将棋

第80期名人戦七番勝負 渡辺明名人-挑戦者・斎藤慎太郎八段 第3局の3

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

エース級の作戦 観戦記・椎名龍一

 [後]3三銀を保留して[後]6四歩~[後]6二銀と構えたのが、斎藤が言う「エース級の作戦」だ。メリットは先手からの[先]3七桂~[先]4五桂の速攻に備えている点、デメリットは後手からの早繰り銀が消えていることと先手から2筋を交換される乱戦がありうることである。

 名人はこの作戦も予想の範ちゅうだったのだろう。わずか4分の考慮で[先]2四歩と飛車先の歩交換に出た。ここで挑戦者の手が止まる。斎藤の呼気がマスクの上部から漏れ眼鏡がリズミカルに曇ったり晴れたりしている。[先]2四歩という強気の一手に少し意表を突かれたようにも見えた。

 「考えたことはある将棋でしたが、研究した時期が少し前だったので思い出しながら進めることになりました。2筋の歩交換を通すと先手の作戦勝ちになるので、後手は反発することになります。午前中から緊張感の漂う将棋になったと感じていました」が後日の斎藤の振り返りだ。

この記事は有料記事です。

残り373文字(全文782文字)

【第80期名人戦】

時系列で見る

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集