新疆訪問の欧州外交官を監視 流出文書で判明 拘束し写真消去も
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欧州連合(EU)加盟国の外交官らが2018年夏、人権問題が指摘される中国・新疆ウイグル自治区を非公式に訪問した際、公安当局が外交官らの行動を監視するよう指示する通知文を出していたことが明らかになった。訪問に関する在中国EU代表部の報告書によると、外交官らは2度拘束され、撮影した画像データの消去を命じられたという。通知文は、自治区の公安当局のコンピューターから内部資料が大量に流出した「新疆公安ファイル」に含まれていた。
自治区西部イリ・カザフ自治州公安局が県や市レベルの公安部門に出したもので、「特急」「機密」と記されている。ドイツやフランス、EU代表部など6人の外交官が管内を訪れないか注意し、発見すれば国家安全部門などに「すぐに報告せよ」と要請。行動を把握し、6人がどんな人物と接触するか細心の注意を払うよう指示した。外交官という「敏感な」立場のため、「礼儀深く節度を持って接する」ことも求めていた。
通知文に…
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