配水管破裂で農業用水不通 田植えできず農家憤り 「前代未聞」

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農業用水が届かず、田植えができない松岡地区の水田。水路の水も少ない=大分市で2022年5月24日午後0時4分、石井尚撮影
農業用水が届かず、田植えができない松岡地区の水田。水路の水も少ない=大分市で2022年5月24日午後0時4分、石井尚撮影

 大分市東部や南部に農業用水を供給する昭和井路の復旧工事の遅れで水田159ヘクタールに水を引けず、農家が田植えをすることができない状態に陥っている。井路を管理する昭和井路土地改良区(安藤隆征理事長)が説明会を開いたが、損害に対する補償内容に具体的な説明はなく、農家らは「こんなことは前代未聞だ」と憤っている。

 昭和井路土地改良区は1952年に設立され、井路は58年に完成した。豊後大野市三重町から大野川の水を取水し、大分市などの田畑計1341ヘクタールに用水路や配水管を使って水を供給している。しかし、2021年9月28日午前1時ごろ、大分市下判田の空き店舗の駐車場の地下にある配水管が破裂し、松岡、明治2地区と、竹中、判田2地区の一部に水が届かなくなった。対象地区の組合員(農家)は約760人になる。

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