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没後200年・伊能忠敬を歩く

2018年は伊能忠敬が没して200年。ゆかりの地を記者が訪ねました。

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没後200年・伊能忠敬を歩く

/41 高尾山から尾根下り 道なき道を泥まみれで

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高尾山の登山道脇に梵天ポールを立て、伊能隊の測量を追体験した=東京都八王子市の高尾山で2022年5月15日
高尾山の登山道脇に梵天ポールを立て、伊能隊の測量を追体験した=東京都八王子市の高尾山で2022年5月15日

 伊能忠敬率いる測量隊の高尾山測量(1811年6月25日)には謎が少なくない。伊能大図第90図に描かれた測線は、一部が現在の登山道や薬王院の参道を経てはいるものの、山の中腹からは、ほぼ直線的に道なき道を行く。2月に記者が訪れた際は、林の中を通るルートを見つけることはできなかった。

 そのことを連載第38回(2月17日付東京夕刊)に記すと、記事を目にした東京都測量設計業協会の高岸且さんからお誘いをいただいた。「測量隊の歩いた道をたどってみませんか」と。高岸さんは同協会基準点研究部会の一員。高尾山エリアを起点とした測量の魅力の発信に取り組む中で、伊能隊の測量に注目。伊能図と地理院地図を比較、分析しながら検証を重ねてきた。

 5月15日午前6時過ぎ、高岸さんと記者ら参加メンバーは旧甲州街道に面した小仏バス停(東京都八王子市裏高尾町)を出発。左に中央自動車道、右にJR中央線を望みながら、かつて測量隊が宿泊した集落を進む。

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