いきものと生きる

養蜂業の脅威 外来スズメバチ=五箇公一

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
樹上に形成されたツマアカスズメバチの巨大な巣=長崎県対馬市で、国立環境研究所提供
樹上に形成されたツマアカスズメバチの巨大な巣=長崎県対馬市で、国立環境研究所提供

 4月28日と今月6日、外来昆虫ツマアカスズメバチの女王が相次いで福岡県内で発見された。これはかなり深刻な事態と捉える必要がある。

 ツマアカスズメバチは東南アジアから中国南部が原産地とされ、2000年代に入ってから、韓国や欧州に侵入して分布を広げている。いずれも何らかの物資に女王バチが潜んでいて、移送されたものと考えられている。

 この外来スズメバチはとにかく繁殖力が強く、巨大な巣を作って大量の働きバチと女王バチを生産する。冬を越した女王が春に単独で木の根元など地面に巣を作り、巣が大きくなってきたら、樹木の高いところ(最も高い場合で30メートル程度)に巣を移動させる。その後、巣は最大で直径1メートル以上にまで成長する。韓国や欧州では市街地に定着し、電柱やマンションの壁面、ベランダといった人間の生活圏に近接する場所にまで巣が…

この記事は有料記事です。

残り888文字(全文1253文字)

あわせて読みたい

ニュース特集