特集

鶏卵汚職

農相在任中に賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた吉川貴盛元衆院議員に対し、地裁が有罪判決。背景に迫ります。

特集一覧

吉川元農相有罪判決 「不合理な弁解」 地元「往生際悪い」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
東京地裁および東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区で
東京地裁および東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区で

 「一般的な常識からかけ離れた不合理な弁解だ」――。鶏卵業者から賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた元農相、吉川貴盛被告(71)を有罪とした26日の東京地裁判決は、「政治献金の認識だった」とする元農相側の無罪主張を一蹴した。地元の北海道からも「往生際が悪い印象だった」と批判の声が上がった。

 午前10時ごろ、元農相は紺のスーツに水色のネクタイ姿で、同地裁で最も広い104号法廷に現れた。

 「高度の倫理性が求められたにもかかわらず、自覚が欠けていた」「政治家としての規範意識の低さに対する反省には至っていない」。主文言い渡し後の判決理由の朗読で、向井香津子裁判長から厳しい言葉を投げかけられても、証言台に座った元農相は手を組んで視線を下に落とし、じっとしたままだった。

 判決の言い渡しは約1時間に及び、贈賄側からの現金提供の趣旨や元農相側の便宜は、ほぼ検察側の主張通り認定された。元農相は、言い渡しが終わると一言も発せずに法廷を後にし、弁護人を通じて「主張が受け入れられなかったことは誠に残念。判決内容を精査し、弁護人とも協議の上で適切に対応したい」とのコメントを発表した。

 元農相が衆院議員時代に選挙区としていた札幌市北区の主婦(68)は「(元農相が)裁判で賄賂と認めなかったのは往生際が悪く見えた」と非難し、長年支持者だったという同区の自営業男性(72)は「北海道のために働いてきた人なので、こんな形で(政治家としてのキャリアを)終えるのは残念だ」と話した。

 自民党北海道連の伊東良孝会長は「かつて所属した元国会議員を巡り、このような事態に至ったことは誠に遺憾。国民に改めておわび申し上げる」などとするコメントを出した。【遠藤浩二、米山淳】

安倍政権の閣僚ら相次ぎ有罪

 東京地検特捜部は2019年から積極的な政界捜査を進め、安倍晋三元首相の政権で大臣・副大臣を務めた衆院議員を約2年間で計5人立件した。今回、…

この記事は有料記事です。

残り671文字(全文1476文字)

【鶏卵汚職】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集