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わずか3年の間にがん、うつ病、離婚と人生のどん底を次々経験したのが女優の南果歩さん(58)である。あれから数年がたった今、活躍の場は世界に広がり、「お一人様」を謳歌(おうか)する。「心に傷ができても、かさぶたがはがれたとき人は強くなる」。そう思えるまでの道のりを聞いた。
2月に半生を振り返るフォトエッセー「乙女オバさん」(小学館)を出版した。表紙は、真っ白なミニワンピで駆け出す南さんの写真だ。「乙女オバさん」はご本人の造語だというが、お会いした印象もまさに乙女。芯のある落ち着いた雰囲気の中に、思わずほほえみたくなるような可愛らしさがある。
「今までは結婚も子育てもありました。せっかく1人になったので、私だけの時間を楽しみたい。孤独と自由は隣り合わせ。だったら孤独を友達にして、自由を謳歌したいんです」。ドラマや映画、舞台を軸に活躍してきたが、2016年から18年にかけては試練の連続だった。
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