「やっと鎖国終わる」2年ぶりの”開国” 果たして訪日客は戻るのか
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6月から、いよいよ訪日外国人観光客の受け入れが再開される。約2年ぶりの“開国”に観光業界では期待感が高まっているが、世界的には新型コロナウイルスの感染拡大は収まっていないうえに、物価高が進むなどコロナ前と比べ経済環境も大きく変わった。果たして訪日客は戻るのか。
「江戸時代のような鎖国がやっと終わる」。訪日客の受け入れ再開について、大手旅行会社の幹部はそう話す。入国制限の緩和を進めている欧米などと対照的に、厳しい制限を続けてきた日本は、国内外から「鎖国」と皮肉られていた。観光業界や経済界などから緩和の要望が出たこともあり、岸田文雄政権は方針を転換し3月から留学やビジネスでの入国を解禁。6月1日に1日の入国者数の上限を1万人から2万人に引き上げ、10日から観光客の受け入れを再開する。受け入れ対象は米国や中国、韓国、台湾など98カ国・地域で、これらの国・地域からの入国者は検査や待機が不要となる。
それに先立ち、政府は米国、オーストラリア、タイ、シンガポールの少人数の団体客を受け入れる実証実験を実施。24日には第1陣として米ロサンゼルスとハワイから計7人の観光関係者のツアーが来日した。実験とはしているものの…
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