異端の経済人、安倍元首相の後見人…葛西敬之氏、自身の正義貫く

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インタビューに答えるJR東海の葛西敬之氏=東京都品川区で2012年6月20日、西本勝撮影
インタビューに答えるJR東海の葛西敬之氏=東京都品川区で2012年6月20日、西本勝撮影

 国鉄改革3人組の一人にして、史上最長政権を築いた安倍晋三元首相の後見人。27日、訃報が伝えられた葛西敬之・JR東海名誉会長は、周囲の批判をものともせず確固たる意志を貫く人だった。

 私が初めて葛西氏に会ったのは民主党政権時代の2011年、東京の葛西邸への夜回り取材だった。当時、葛西氏は「異端の経済人」とみなされていた。国鉄分割民営化の立役者で「JR東海の天皇」などと呼ばれる一方、多くの企業が有望市場とみなす中国を「信用ならざる国」だと公言し、財界から冷ややかな目で見られていた。

 葛西氏は福島第1原発事故で経営危機に陥った東京電力の再建策を協議する政府委員に内定していた。帰宅時、東電の改革方針を尋ねると「国に経営を任せてはろくなことがない」「石油を巡り先の大戦へと向かったのを忘れたのか。原発は再稼働すべきだ」と明言した。

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