海難事故遭遇時、すぐにSOS 祖父亡くした起業家がシステム開発

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「yobimori(ヨビモリ)」を開発した千葉佳祐さん=福岡市で2022年5月11日
「yobimori(ヨビモリ)」を開発した千葉佳祐さん=福岡市で2022年5月11日

 海難事故に遭った人が即座にSOSを発信できるシステムを、福岡市の若手起業家が開発した。北海道・知床沖では観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没、行方不明者の捜索が続く。「救助をすぐに要請できる仕組みがあれば、助けられたかもしれない」。心を痛めながら、普及に力を入れている。

 開発したのは千葉佳祐さん(27)。漁師だった千葉さんの祖父は1975年に地元の北海道羅臼町沖で遭難し、帰らぬ人となった。遺体は発見されず、祖母は「もしかしたら生きているかもしれない」と葛藤を抱えた。

 千葉さんは九州大大学院に通っていた2019年8月、海で亡くなる漁業者を減らそうと起業。全地球測位システム(GPS)を使った「yobimori(ヨビモリ)」を開発した。縦横約4センチの発信器を、利用者は首からぶら下げる。ボタンを長押しすると、救助要請と事故の発生場所を伝える通知が所属漁協や家族に届く。

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