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欧米を中心に患者の確認が相次いでいる感染症「サル痘」を巡り、サル痘にも有効とされる天然痘のワクチンが注目されている。すでに各国が確保に動き出しているほか、国内でも以前からテロ対策を目的に生産・備蓄している。政府が、ワクチンの活用方法について検討を進めている。
サル痘は発熱や発疹、リンパの腫れなどが見られる、根絶した天然痘と似た感染症だ。天然痘は人が宿主動物だが、サル痘はネズミやリスなどの仲間がウイルスを保有するとされ、サルや人にも感染する。一般的には感染力が弱く、発疹部分や体液との接触などで感染するとされる。国内の感染者は確認されていない。
すでに患者が確認されているスペインやドイツは天然痘ワクチンの購入に動いていると明らかにした。サル痘の予防には天然痘のワクチンが有効とされ、欧州疾病予防管理センター(ECDC)などによると、約85%の発症予防効果があるという。また、ウイルスにさらされてから4日以内にワクチンを接種すると感染を予防する効果が、4~14日以内の接種で重症化を予防する効果があるという。
国内では…
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