「安心して子育てを」 中高生制服リユースで一人親家庭を支援

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制服のブレザーを手にする東野謁さん(右)と新田剛志店長=大阪府松原市天美南の「さくらや松原店」で2022年5月11日午後4時10分、榊原愛実撮影
制服のブレザーを手にする東野謁さん(右)と新田剛志店長=大阪府松原市天美南の「さくらや松原店」で2022年5月11日午後4時10分、榊原愛実撮影

 一人親家庭の経済的負担を減らそうと、堺市が中高生などの制服のリユースを呼び掛けている。協力店舗や校舎に設置された回収ボックスに使用済み制服が集まると、対象世帯に半額クーポンが付与される事業で、市が制服リユース業の「さくらや松原店」(大阪府松原市)などと協力して実施する。

 SDGs(持続可能な開発目標)達成に向け、企業や学校などの横のつながりを作ろうと2021年に設置した「さかいSDGs推進プラットフォーム」を活用した事業。加盟するドラッグストア「ウエルシア」の複数店舗や府立泉北高、堺工科高、堺西高などに回収ボックスが設置されている。寄贈が50着集まると、クーポン10枚がアプリ上で発行され、対象者が先着順で入手できる。

 市の担当者によると、一般的に制服の価格は3万~4万円で、夏服、冬服など一式そろえれば10万円近くなる。「さくらや」で販売しているリユース制服は1着1万円ほどで、さらにそれが半額となるクーポンを発行する。対象は一人親家庭への食品支援を目的とした「ひとり親家庭応援フードパントリー事業(エス・パン!)」に登録する市民で、登録者は現在約350人。永藤英機市長は記者会見で「経済的に自立を目指している一人親…

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