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第80期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する第80期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第80期名人戦 第5局 渡辺V3、光る研究力

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 <大和証券>

 第80期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)は、3連覇を果たした渡辺明名人(38)が研究力を存分に発揮し、挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)に持ち味の終盤力を振るう余裕を与えなかった。

 「駒得は裏切らない」。多くの棋士が支持する森下卓九段の名言だが、今期の渡辺はその逆を行き、駒を損する間に優位を築く指し回しで、たびたび控室の棋士を驚かせた。

 第1局では、あえて香車を相手に与える代わりに攻撃態勢を築いて快勝。第4局でも同様に香車を取らせ、大駒の飛車まで取られる間に自玉を捕まりにくい中段に逃がした。実戦例のない形だったが、渡辺にとっては「この形ならこう指すものという認識」と、独自の“定跡”の範囲だった。第5局の対局前日、斎藤は「第4局は局面を誘導しているつもりでいたが、その先も名人の研究範囲だった」と嘆息していた。

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