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奈良県明日香村にあるキトラ古墳の壁画の天文図(7~8世紀、国宝)を巡り、太陽の通り道を示す「黄道」などの位置が誤っているのは、天文図の私有を禁じた法を意識した意図的なものだった可能性が高いとの研究成果を、斉藤昭則・京都大准教授(地球惑星科学)がまとめた。
天体の位置は当時、吉凶を占う重要な情報だった。古墳を造った際に、法に触れて罰を受けないようにと、実際の観測に役立たないよう細工したと考えられるという。
一般的には「デザインを優先したため」「単純なミス」と解釈されているが、奈良文化財研究所の若杉智宏・主任研究員は「これまでと全く異なる意見で興味深い。天文学的、歴史学的な観点で柔軟に検討すべきだ」としている。
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