吉野家騒動から見えた、海外ルーツ学生らの「就活の壁」

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牛丼チェーン「吉野家」の看板
牛丼チェーン「吉野家」の看板

 牛丼チェーンを展開する吉野家ホールディングス(HD)が、外国籍社員の積極登用をうたいながら、名前などから外国籍と判断した学生の採用説明会参加を門前払いする問題が5月に起きていた。1日は来春卒業予定の大学生らへの企業の面接や筆記試験の解禁日。吉野家の問題は氷山の一角なのか、多くの企業が掲げる「多様性の尊重」の本気度が試される。

 吉野家HDの問題は、学生のSNSへの投稿をきっかけに発覚した。同社によると、採用説明会への参加を申し込んだ複数の学生に対し、氏名や住所、学校などの情報から「外国籍」と判断し「就労ビザの取得が大変難しく、内定となった場合も入社できない可能性がある」として参加の予約を取り消した。だが、学生の中には、自分は日本国籍であるとSNSを通じて訴えた人もいる。

 同社はホームページで「新たな価値観や発想を取り込み、組織の活性化、全社員の意識改革をもたらしてくれる」と外国籍の社員採用に前向きな姿勢をPRし、2015年から20人以上の外国籍の社員を雇用した。だが19年、就労できる在留資格が取得できずに内定を取り消した事例があり、21年から採用説明会への参加を断る対応に改めたという。批判の高まりで、対応を撤回する事態になった。

 差…

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