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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち14人が死亡、12人が行方不明に。

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1カ月・現場から

多くの怠慢重なった「人災」 /北海道

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観光船「KAZU Ⅰ」が出発した突堤。乗船時に利用したとみられるタラップが置かれたままだった=北海道斜里町で2022年5月22日、貝塚太一撮影
観光船「KAZU Ⅰ」が出発した突堤。乗船時に利用したとみられるタラップが置かれたままだった=北海道斜里町で2022年5月22日、貝塚太一撮影

 知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故が発生したのは4月23日。東京本社で「新人研修」を終え、北海道報道部への赴任を24日に控えていた。「大事故が起きた」。同僚からの連絡に右も左もわからない私は、乗客乗員の無事を祈ることしかできなかった。もちろん、新人記者といえども祈ることが仕事でなく、事故から1カ月のころ、取材のため、現地に入った。

 行方不明者の捜索に協力する漁師、献花台に訪れた人、観光業の従事者を中心に話を聞いて回った。乗客乗員への思いや運航会社に対する怒り、やるせなさ。耳にしたさまざまな声が事故の悲痛さを物語っていた。「どんなに冷たかっただろうか。早く全員をあたためてあげてほしい」。献花台で目に涙を浮かべながら語った斜里町内で民宿を営む伊藤憲子さん(75)の言葉が胸を突いた。

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【知床観光船事故】

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