高校入試「採点ミスゼロ」事前に189件防ぐ 茨城県、新体制奏功

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茨城県教育委員会が入る茨城県庁=水戸市で、韮澤琴音撮影
茨城県教育委員会が入る茨城県庁=水戸市で、韮澤琴音撮影

 茨城県教委は2022年度の県立校入試で採点の多重チェックを導入したところ、合格発表前に計189件の採点ミスを確定前に防いだと発表した。最終的に採点ミスはなかったとしている。【木許はるみ】

 県立校入試を巡っては2021年、20~21年度入試で計988件の採点ミスがあったことが発覚。本来は合格していたはずの受験生4人が不合格となっていたことが判明した。

 一連の問題を受け、県教委は22年度入試から新たな体制を導入。採点にかける日数を従来の1日から4日に増やすなど教職員の負担を軽減する一方、チェック体制を強化した。不合格者の答案は2グループで採点し、点数に差異がないか照合したほか、別日にも再確認。合格ラインに近い答案はさらにチェックを重ねるなど、確認を徹底している。一連の作業で計189件のミスが見つかり、採点をやり直したという。

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