特集

ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

特集一覧

特集ワイド

ウクライナ侵攻 ポーランド大使館が批判「ならず者国家」「侵略者ロシア」 占領、分割…露と長年対立

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
ポーランド大使館のトマシュ・グボズドフスキ1等書記官=東京都目黒区で2022年5月25日、吉田航太撮影
ポーランド大使館のトマシュ・グボズドフスキ1等書記官=東京都目黒区で2022年5月25日、吉田航太撮影

 在日ポーランド大使館のツイッターには時折、容赦ないロシア批判が書き込まれている。「ならず者国家」「挑発的で野蛮な攻撃」――。それは東西冷戦時代、同様に旧ソ連の高圧的な支配を受けた東欧諸国の中でも際立っている。批判の言葉には、どんな思いが込められているのか。大使館の門をたたいた。

 5月9日。ロシアのプーチン大統領が「対独戦勝記念日」に合わせて「戦争」宣言をするか、世界の注目が集まった。在日ポーランド大使館は前日の8日、こうツイートした。<第二次世界大戦後、ドイツナチス党員の一部はニュルンベルクで裁きを受けましたが、ソ連による犯罪は一切追及されることはありませんでした。ポーランドでは毎日のように、ソ連兵による暴行、強盗、殺人が行われていました。それと同じ悲劇をウクライナは今、侵略者ロシアと闘いながら受けています>

 各国の在日大使館のツイートは、自国の文化の紹介が多く、ウクライナ侵攻に関しても主に支援を呼びかけている。ポーランド大使館のようなロシア批判は珍しい。

 そこで、取材を申し込み、東京・目黒の閑静な住宅街にある大使館を訪ねた。白と赤の国旗がはためく中、門をくぐりレンガ色の建物に通される。2階の一室でメディア担当の1等書記官、トマシュ・グボズドフスキさん(40)が迎えてくれた。

 「私たちだけでなく、各国のポーランド大使館や本国の政府機関が一貫して、今起こっているロシアの攻撃に対して声を上げています。残虐行為に対する反対の意思表明です。私たちは、ロシアが自国の影響下にあると見なす国の気持ちがよく分かります。それは、歴史的な経験に基づいています」。穏やかな口調に、強い信念がにじむ。

 ここで、ロシアと長年対立してきたポーランドの歴史を整理したい。ポーランドは1795年、ロシア、プロイセン、オーストリアによって3国に分割され、123年間消滅した。1918年、第一次世界大戦が終結すると独立国として復活。しかし、…

この記事は有料記事です。

残り2050文字(全文2864文字)

【ウクライナ侵攻】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集