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「死ぬとき、裕(ゆう)さんのことが気になるわ」「なんで僕が受け入れられたのかを知りたい」――。撮る人と撮られる人という関係を超えた、17年間にわたる「取材」が、96分のドキュメンタリー映画になった。2021年11月に99歳で亡くなった作家、瀬戸内寂聴さんが、フリー映像ディレクターの中村裕さん(62)=東京都世田谷区=に語った言葉、見せた笑顔、流した涙に、取材者として強い憧憬(しょうけい)の念を抱いた。その映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」が、アップリンク京都(京都市中京区)などで公開されている。【南陽子】
まるで恋人のような会話をするに至る、中村さんと瀬戸内さんの出会いは2004年にさかのぼる。毎日放送の番組「情熱大陸」の取材だった。
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