前立腺がん、10年で1.8倍に 治療方針がQOLに影響

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写真はイメージ=ゲッティ
写真はイメージ=ゲッティ

 前立腺がんの診断を受ける人が急増し、10年で1・8倍に拡大した。がんと診断される人は高齢化などのため全体でも増加傾向にあるが、前立腺がんの増加ペースは急だ。ただ、悪性度の低いがんもあり、過剰な治療は排尿などQOL(生活の質)に影響する。治療方針を巡って悩む患者や家族は多い。

 前立腺は男性だけにある臓器で、ぼうこうの下に尿道を取り囲むようにあり、精液の一部をつくっている。国立がん研究センターがん情報サービス「がんの統計」の2022年版によると、18年に前立腺がんと新たに診断された男性は過去最多の9万2021人に上る。08年…

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