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サッカーW杯・カタール2022

サッカー・ワールドカップカタール大会が11月20日に開幕。4年に1度の世界最高峰の戦いの様子をお伝えします

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大戦、分断、再統一 「戦後復興」象徴のドイツ代表 サッカーW杯

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2014年W杯ブラジル大会で4回目の優勝を喜ぶドイツの選手たち=ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン競技場で2014年7月13日、小出洋平撮影
2014年W杯ブラジル大会で4回目の優勝を喜ぶドイツの選手たち=ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン競技場で2014年7月13日、小出洋平撮影

 大戦、分断、再統一――。激動の歴史を歩む中、サッカーのドイツ代表は戦後復興のシンボルとして輝きを放ってきた。各国・地域のスポーツが発展した背景には、歩んできた歴史や文化がある。11月に開幕するワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグで日本が対戦する3カ国に迫る。まずは初戦のドイツ。

「雨ならチャンス」

 第二次世界大戦の終結から10年を迎えようとしていた頃だった。1954年W杯スイス大会で西ドイツは初優勝を飾った。国際社会への復帰を目指す中、サッカー代表の活躍がその機運を後押しした。

 「敗戦に打ちひしがれていた国民に希望の灯がともり、『ドイツ連邦共和国の真の誕生の時だ』と言う人までいました。復興に向けて、精神的に大きなターニングポイントになったともされます」

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